一年の目標(事業計画)を立ててますか?

「目標っていりますか?」と言われることが多くあります。
 

答えは「必要です」と言っています。

 

目標が必要ないという方の多くは、「目標を立てても実現する時はするし、どうしても未達の時もあるよね。」とおっしゃいます。

確かにそうですね。

 

その構造を考えてみましょう。

 

例えば「今年の売上2千万くらいほしいよね」とした場合、どうやって売上2千万円を確保しますか?

 

まずは売上(2,000万円)を確保できる、単価と件数を導き出します。

単価1,000円のものを販売するなら20,000件の販売が必要です。

単価10,000円なら2,000件の販売が必要です。

単価20万円なら、100件の販売が必要です。

 

単価1,000円であれば、商品にもよりますが比較的売りやすい価格といえますが、20,000件の販売が必要ということは、365日とした場合、休みなく1日あたり55件ほどの販売が必要になるので、一人で販売していくのは難しいと想像できます。

販売窓口が多く必要になったり、インターネットを活用するとか、ひとりでは販売が難しいので販売方法をよく考える必要があります。

 

単価10,000円でもそうです。
単価は安くはないので、それなりの商品になりますので販売力も必要になり、更に件数も年間で1日あたり5〜6件が必要になるという計算になります。

 

ラーメン屋さんの場合は、1杯700円をランチ時間に何杯販売できるか、夜の時間は何杯販売できるか、これが平日と土日でどの程度の数の違いがあるか、これを細かく計画していく必要があります。

 

この場合700円のラーメンを例にとると、平日のランチで30杯販売できたとすると700円☓30杯=21,000円になります。
多くのお客さまが12時〜13時半くらいの間にお越しになると思いますので、ピーク時は10人くらいは同時に来店されているイメージを描いてみます。

このオペレーションは調理をひとりでできるか、会計も、配膳もできるのか、ひとりで全部行うのは難しいかもしれませんので、どなたか手伝っていただける方が必要でしょうか。

こう考えていくと、店舗の客席数や人員などの見込みが見えてきますね。

 

一年の目標を立てるときにこのように売上の規模感(単価☓数量)をイメージできると、必要な経費もその計算結果より導き出せるようになります。 

 

昨年と同じ規模感の事業計画であれば、昨年プラスαくらいの取り組みで計画が達成できるかもしれません。

しかし、売上を向上させたり、倍増させる場合は、これまでと同じ取り組み内容ではほぼ達成できないでしょうから、どのように顧客または客単価を向上させるのか考える必要があります。

 

ここまで読んで頂いたらおわかりになるかと思いますが、売上目標が定められたら、それを実現するには何が必要か、どのような取り組みが必要なのか考えるきっかけになるのが事業計画なのです。

 

突拍子もない目標ほど、達成したときの綿密なイメージを描き、その状態を数値化して事業計画を立てながら詳細を計画していくことで、実現可能性が高まります。

 

私がサポートさせて頂く場合は、3年後、5年後、7年後などの将来に描くイメージをしっかり想像して頂いて、その時点の数値を逆算して算出し、事業計画へと落とし込んで行きます。

もちろん、うまく事業計画に描ける場合もあれば、違和感を感じて内容を大きく見直す場合もあります。

しかし、修正していくことで本当に自分が描く将来像を事業計画に落とし込むことができます。

 

最初はご自身でも書けるのではないかと思いますので、取り組んでみてください。

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