「もの消費」→「コト消費」→「トキ消費」へ
先日の日経新聞を見ていたら「トキ消費」をテーマにしたコラムがありました。
この「トキ消費」は新しい言葉かと思って読み進んでみたが、2017年に博報堂生活総合研究所が、新たな消費トレンドとして提唱されたそうです。
マーケティングの授業で「モノ消費」から「コト消費」に移っていったと言う話を何度かしたことがありますが、それが次の段階に進んでいると言う話です。
さて、モノ消費と言うのは、その字のごとくモノを所有することにより得られる価値を買うというもの。
「コト消費」は買ったものを使って得られる新たな体験などのコトの価値を買うというものだそうです。
そしてトキ消費と言うのは、その時、その場所でしか味わえない価値観のことを指しているそうで、身近にも多数の事例があることでしょう。
自分自身の体験を振り返ってみても、「トキ消費」に該当することがいくつも浮かびました。
先日は、孫のうち2人を連れて1泊2日の旅行にでかけました。
夫婦ふたりの生活に慣れてしまっていた私は、孫を連れて旅行に行くことに抵抗感がありましたが、行ってみたら様々な場所で「トキ消費」を感じる場面がありました。
・旅館で借りた浴衣を着て喜んでいる様子
・3段重ねのお重を開いていく途中で喜ぶ顔
・鍾乳洞に入るのが初めてなのか、不安そうに進む姿
・そして残してきた家族へお土産を買う様子
などなど
その時にしか味わえない消費活動ですが、個人的にはとても満足しました。
お客さまを支援する中にもそんなことを考慮して進めていきたいですね。