新型コロナに立ち向かう為に(飲食店版)

1、今は飲食店には行きづらい

今回は飲食店様のお話です。

個人的に応援している飲食店(食べるのが好きなだけ?)が非常に多いので、飲食店の皆さまの影響を考えると大変心が痛みます。

お店に行きたくても「感染を広げない」為には、やはり「自粛」が一番です。

かと言って、飲食店ではお客さまが来店してくれないと売上にならないわけです。

テレビで「店を閉めるのは死活問題」という話をよく見かけます。

 

しかし、特に今は「緊急事態宣言」が発出され、指定の都道府県では外出禁止となっていますので、お客さまも飲食店には行きずらいですね。

 

2、三密ルール、手洗いうがいが定着

加えて「三密(密閉空間、密集場所、密接場面)」を避けるように、急に新たなルールを守らねばならず、スーパーなどでも「社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)」に配慮する動きも出てきています。

また、建物の入り口には「消毒液」が置かれ、訪問時や外出から帰ったら手を20~30秒洗ってうがいをして手を消毒してと、これまで以上に気をつかうようになりました。

これらのルールを守るように多くの方が行動されていますが、慣れてしまった「三密」を避ける事や、「社会的距離」を確保する、手洗いうがいは容易にやめる事ができないのではないでしょうか。

 

例えば、小さな居酒屋さんですぐ隣に別のお客さまがいらしたり、立ち飲みでいろんな人と交流するという、いわゆる「三密」を敬遠してしまう、店に入るときに消毒できないと違和感を感じるのではないでしょうか。

慣れてしまった行動は容易には修正できない、とすると今までの席数や混雑していた空間のまま、除菌対策なしでは、お客さまが抵抗を感じてしまうでしょう。

ここを考慮してここ数か月~1年程度の期間のお店のあり方を考える必要があるでしょう。

 

3、状況は厳しくも応援する動き

福岡県では、「4月13日発表について(休業協力のお願い)」が発表され、酒類の提供は夜7時までとの要請がありました。

飲食店に行くのは、更に難しくなりました。

 

しかし、今まで構築されてきたお客さまとの関係はまだ続いています。

4/11の日経新聞夕刊には「自粛でも「行きつけ」応援 飲食店に先払いも」と記事があり、飲食店の取組みとお店を応援するお客さまの行動を称賛されていました。

 

今回、私も行きつけの「スペインバル」がテイクアウトの提供を始められたとの事で、利用させて頂きました。

少量ですから、おかずとして加えるという程度に思っていましたが、久しぶりに味わう「あのお店の味」はとてもおいしくて、とても懐かしく、早くコロナを終息させてお店に訪問したいと思わせてくれる味でした。

 

4、今後の対応策

現在、発出されている「緊急事態宣言」は5月6日までです。

まだまだ、時間はありますね。

 

5月6日を過ぎてロケットスタートを切るという目標を立てたとしましょう。

私なら下記の項目を整備します。

 

【コロナ対策】


①お客さま向けコロナ対策(入口に消毒液、トイレにせっけんなど十分に配備、入口で上着を預かる、タオルの定期的な取替、紙タオルや使い捨ておしぼりなどの配備)

②従業員のコロナ対策(毎日入店時に検温、体調チェック、マスク着用、マスク着用、こまめな手洗いなど)

③店内の消毒(人がよく触れるドアノブ、テーブル、メニュー、顧客の前にあるものすべて)

④定期的な換気(1時間に2回などの換気、空気殺菌など)

⑤キャッシュレス決済の導入

⑥厚生労働省では「職場における新型コロナウィルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト」を公開しています。


⑦上記①~⑥のスムーズなオペレーションの練習

 

【店舗戦略の見直し】
忙しい時にはなかなかできなかった店舗戦略を見直してみましょう。

①ターゲットをあらためて見直す(年月が経つにつれ変わっている可能性もあります)

②提供料理はターゲットに合っているか見直す(メニューの中で売れている料理、リニューアルする料理、廃盤とすべきメニュー、ターゲットに向けての新たな料理の開発など)

③原価計算を再度行ってみる(提供価格を勘で決めていませんか?料理の利益率は一定である必要はありませんが、売りたい料理、必要な料理、並べる料理などそれぞれのメニューにも役割があります)

④現時点では5月6日まで「緊急事態宣言」ですので、その後の収支計画を立てましょう(予想は3段階(良い、普通、悪い)で、収支と資金繰りを月単位で算出できれば、資金計画も立てられます)

 

【緊急事態宣言期間中の対応】
福岡では飲食店などは、酒類は夜7時までとの要請ですので、他の方法でなんとか持ちこたえなければなりません。

①もはや「テイクアウト」「配達」程度しか思いつきません。
 テイクアウトを行うなら「なんでも作りますよ」よりは「このメニュー(価格付)の中から選んでください」とメニューを提示したほうが、顧客は選び安いです。メニューを組み立てましょう。

②上記の「店舗戦略」で設定した「ターゲット」に合わせて新たなメニューを作りましょう。今までのメニューより顧客目線で嬉しいと思えるメニューを目指しましょう。

 

【プロモーション】
せっかく、上記の対策を行ったのですから、お客さまに知らせる必要があります。

 現状でホームページはない、グルメサイトには登録していない、という方はこGoogleマイビジネスの「投稿」機能を使ってテイクアウトのメニューを紹介して「電話をかける」ボタンの設定により注文へ誘導しましょう。
 また、新作料理のメニュー開発をされていらっしゃる場合は、その過程を数回に分けて投稿してお客さまに「期待感」をもってもらいましょう。

基本的には今まで行ってきた告知ルートを活用するのですが、下記は最低でも取り組む必要があります。

①近隣へのポスティング

②ホームページ等のリニューアル

③Googleマイビジネスの活用←これは必須です!!

④SNSの活用
などなど。

 

アイデア凝らして、この大波を乗り切りましょう!

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