中小企業白書、小規模企業白書の2024年版が出ました。
2024年版の中小企業白書と、小規模企業白書が公表されたようです。
以前は中小企業白書しかありませんでしたが、ある時より小規模企業白書として小規模事業者に焦点をあてた分析資料も出てくるようになりました。
中小企業白書・小規模企業白書は、中小企業や小規模事業者の現状等直面する課題や分析結果の好評と、各種施策の説明と今後の展望として経済産業省が毎年5月ごろにまとめている資料です。
1、2024年版中小企業白書・小規模企業白書のポイント
ミラサポplusによると
「中小企業・小規模事業者の動向」
事業者が直面している課題として、売り上げ高が新型コロナウィルス感染症による落ち込みから回復し、企業の人手不足が深刻化していることが挙げられる。今後の展望として、就業者数の増加が見込めない中で、日本の国際競争力を維持するためには、省力化投資や単価の引き上げを通じて中小企業の生産性を向上させていくことが期待される。
ミラサポplus(https://mirasapo-plus.go.jp/infomation/22628/?utm_source=202405101525&utm_medium=mm&utm_campaign=realtime)
中小企業白書については
成長する中小企業の行動を分析すると、企業の成長には、人への投資、設備投資、M&A、研究開発投資といった投資行動が有効である。また、成長投資に伴う資金調達手段の検討も必要である。
ミラサポplus(https://mirasapo-plus.go.jp/infomation/22628/?utm_source=202405101525&utm_medium=mm&utm_campaign=realtime)
小規模企業白書については
小規模事業者は、中小企業と比べ厳しい経営環境にある中で、コストを把握した適正な価格の設定や、顧客ターゲットの明確化に組み組むことで、売上高の増加につながることが期待できるほか、支援機関の活用も効果的である。 また、新たな未来店の参入も生産性向上の効果が期待できる。
ミラサポplus(https://mirasapo-plus.go.jp/infomation/22628/?utm_source=202405101525&utm_medium=mm&utm_campaign=realtime)
とありました。
2、事業者としての活用法
では、私たち中小企業者や小規模事業者がこれらの白書をどのように活用すると良いのでしょうか?
私たちは、日々事業に向き合い、自社の経過代を解決していくこと、また事業を推進すること、会社運営することなどに 注力しています。
ときには知り合いの企業のお話を聞かれることもあるでしょう。
しかし、日本全国の企業がどのような傾向を持っているのか、その中で自社が置かれた環境はどの位置にあるのか、そのような分析を自社で行う事はなかなか難しいと思います。
そこで、中小企業白書や、小規模企業白書を活用して、他の事業者がどのような環境に置かれているのか、また他社がどのように解決しているのか、方向性を知ることができます。
この中小企業白書と小規模企業白書は、ページ数もかなりのものになります。
小説のようにすべてのページに目を通す事は現実的ではありません。
まずは目次等を確認して書かれている内容の全体像を把握してください。
その上で、必要なページだけ読まれるといいと思います。
以前は、書店で製本された白書を買うことができましたが、現在はPDF版を無料で入手することができますので、必要に応じてダウンロート・印刷をされてください。
もうしばらくすると、白書を解説した書籍やYouTube動画などが出てきますので、それをご覧になられても良いかと思います。
3、関連リンク
中小企業白書・小規模企業白書の概要資料のPDFはこちら
1)中小企業白書
中小企業白書の全文へのリンクはこちら
2)小規模企業白書
小規模企業白書の全文へのリンクはこちら