補助金活用は計画的に!
最近は、補助金が目白押しですね。
小規模事業者持続か補助金、ものづくり補助金、事業再構築補助金等々、様々な補助金が用意されています。
いろんな事業者様が補助金を活用されたと言う話を聞きつけて補助金の相談にお越しになります。
しかし補助金をもらえると言う点だけにフォーカスされていて 実際にやりたい事業がイメージできてないことが多数あります。
これでは順序が逆ですね?
取り組みたい事業があり、その事業にぴったりとはまる補助金が活用できるというのが理想です。
よくお話しするのは、会社の事業計画 の延長線上にたまたま補助金があれば活用されると良いですが、補助金をもらいたくて事業を考えると言うのは逆の発想で、多くの場合うまくいかないことが多いです。
うまくいかないと言うのは、補助金で購入した設備が思うような効果を発揮してないケースや、購入した設備が実はそこまでハイスペックが必要なかったケース、補助金を活用するからとフルオプションの設備を購入したが使わない機能が多く高額な設備を導入しただけに終わったなど、補助金の活用をされた事業者様からお話をお聞きしています。
補助金を活用しようと考えられた場合には、まず原点に立ち返ってください。
最初に、これからどのような事業を行って行かれますか?
先に、これから事業をどのように行っていくのか十分に検討を行い、その上で必要な設備に対して投資を行うわけです。
これを理解されている方が大部分だと思いますが、補助金を目の前にすると忘れてしまう方も多いです。
では、簡単に補助金申請を行うまでの手順を記載させていただきます。
- 今後3〜5年の事業計画策定
- 最低でも3年、長いところは10年程度の事業計画を策定され、投資計画もされています。
しかし、本当に目標としたいのは3年~5年程度ですので、ちょうど補助事業計画を立てるタイミングで考えてみてはいかがでしょう。
- 売上に応じた、人員計画と設備計画
- 事業計画で設定した売上高の根拠となる事業規模は、既存の人員や設備で実現可能でしょうか。
現状の人員や設備で実現できない場合は、売上計画に沿って人員の増強のタイミングや、設備導入のタイミングを決めてみましょう。
- 設備投資のタイミングを検討
- 設備計画が策定できたら、「いつ頃、設備を導入したいのか」を検討します。
補助金を活用する場合は、補助金にも締め切り日などの都合がありますので、使えそうな補助金を探します。
- 補助金の申請書をだれが書くか
- 補助金申請は、素人には少しハードルが高いといえます。
なので、社内で作成するにしても、外部の専門家に依頼するにしても、早めにだれが書くのかを決めて起きましょう。
- 補助金申し込み
- 社内、もしくは専門家に依頼した補助事業計画書と添付書類の準備ができたら、締切日の前日までにアップロードしてください。(最終日は過去に何度も登録できない事態が発生しています)
私がお伝えしたいことは「本来の目的を見失わないこと」です。
「補助金」という名前に惑わされてしまうのか、お金を支援してもらえるんだから少しくらい大盤振る舞いでもいいのではないかと思われるのか、2分の1や3分の1は自社が払うことを忘れてしまうのか、ケースにより様々だと思いますが、注意が必要です。
また、補助金申請の際には、私の感覚では9割の事業者の方が、社外の専門家に申請書作成を依頼されています。
補助金の締切日が近づいてきたら専門家も対応する案件を抱えてしまうので、対応してくれる専門家が見つからないケースも多いですから、補助金の提出締切日の2〜3ヶ月前には探しておきましょう。
少しでも「本来の目的」に気づいて頂けると幸いです。